京都国際ホテルで五山送り火
白川疏水通で大文字送り火
ここから白川疏水通を南下していけば、しばらくは大文字がよく見えます。

一乗寺西橋
小学生が画用紙で白い大文字
雪の日に見られる「白大文字」のことではありません。
2012年の3月11日に京都市立第三錦林小学校の保護者や児童たちが大文字山に「白い大文字」を作ります。
火床で画用紙を掲げて、「大」を描き出します。
東日本大震災から1年。
復興を祈願するための小さな表現です。

(テレビニュースより)
時間は午後2時46分。
大文字が見える場所にいたなら、見上げてみてください。
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当日の47NEWSより
3月11日、五山送り火の大文字で知られる京都市左京区の如意ケ嶽で、近くの第三錦林小学校に通う児童ら約350人が東日本大震災の犠牲者を追悼するため、白い紙や布を持って「大」を人文字で描いた。
児童らは地震発生時刻に黙とう。「子どもだから被災地に行けないけど、応援しています」などとメッセージを寄せ書きした布や画用紙を高々と空に向かって掲げた。
大阪から日帰りで大文字送り火を観賞

(画像:京都全日空ホテルサイトより引用)
出発は難波または梅田。
二条城のそばの京都全日空ホテルでディナーをいただいたあと、ホテル屋上で大文字送り火を観賞します。舟形と左大文字もよく見えます。
くわしくはこちら
ディナーは、「京都府の現代の名工」(平成22年度)受賞の総料理長・松村靖氏が手掛けるJTB旅物語限定の和洋折衷特別メニューとなっています。
夕食のときには舞妓さんがお出迎えしてくれるそうですよ。
開催は2012年8月16日。
料金は14,800円(大人、子供とも)
ホテルの送り火鑑賞ディナーだけでも15,000円の価格ですから、お得といえますね!
詳細とご予約はJTBのオンラインサイトで。
》 》 大文字送りと京都全日空ホテルで食す 旅物語特別おもてなしディナー 日帰り
【行程】
難波(14:00発)=梅田(14:30)=〈名神〉=◎上京区・京菓匠鶴屋吉信(四季の季節感を大切に、京都人の美意識によって創作されてきた和菓子の数々)=◎二条・京都全日空ホテル(旅物語特製おもてなしディナー/早めの夕食後、屋上にて古都の風物詩大文字送り火を観賞)=〈名神〉=梅田(23:00頃)=難波(23:30頃)
※ 屋上での観賞は立ち見になります。椅子などは用意されていません。
送り火の護摩木の受付 場所と時間
送り火の護摩木はだれでも奉納できます。
もちろん地元京都の方でなくとも、旅行者の方でもだいじょうぶです。
もし、身体に不調があれば、自分の名前と持病を記した護摩木を火床で焚くと、その病気が治るといわれています。
1本300円の志納金が必要となります。
● 大文字の護摩木の受付
場所:銀閣寺前
時間:8月15日 12:00〜20:00頃、16日 6:00〜15:00頃
● 船形の護摩木の受付
場所:山麓の西方寺
期間:8月5日〜15日 8:00〜16:00頃、16日 8:00〜10:00頃
● 左大文字の護摩木の受付
場所:金閣寺門前
時間:8月15日 9:00〜15:00頃、16日 7:00〜14:00頃
● 鳥居形の護摩木の受付
場所:化野念仏寺駐車場
時間:8月13日〜15日 10:00〜16:00頃、16日 9:00〜15:00頃
● 妙法では受け付けを行いません。
(引用元:平安京メールマガジン)
時間については状況により変更があるかと思います。
夏の緑大文字
7月の終わりの大文字は、大の字が緑の「緑大文字」。
今出川通から。
当たり前かと思われるかもしれませんが、8月に入り送り火の16日が近づくと、大文字は延焼のないように顔剃りされて、枯れ草色になることがありますので、緑大文字も季節感のある姿といえるかもしれません。
五山の送り火 井筒の三笠


あんといっしょに生八ッ橋がぺろ〜んと入っています。
こんがりキツネ色の皮に焼き印で五山の送り火が。
送り火の字形に忠実なデザインで、左大文字と右大文字が違います。
井筒八ッ橋のお店とタカシマヤで送り火の当日まで買うことができます。

【井筒八ッ橋本舗】 五山の送り火 井筒の三笠 5個入り 630円
金蔵寺近くから五山の送り火
東山の将軍塚に匹敵する素敵な眺望が広がるとのこと。

ただし金蔵寺へ向かう道(733号線)はとても狭く、離合不能な区間が多くて、昼間でも「対向車が来ないか・・・?」とビビリながら運転しなければなりません。
明るいうちに下見をすべきだと思います。
夜に対向車が来て、この狭いグネグネ道をバックしなければならないと想像するとゾッとします。
運転に慣れた方だけどうぞ。
こちらは金蔵寺山門。紅葉は素晴らしいです。桜もまた素晴らしく夢のような景色が広がります。

アピカルイン京都で五山送り火
北山通りと高野川の交わるところに建つ「アピカルイン京都」は送り火の法の字のすぐ近くです。

屋上に上がることはできませんが、ホテルを出て少し歩けばバチバチと燃える音が聞こえるほどの距離で法の送り火を見ることができます。
法の字を見てから西へテクテクと歩けば、妙の字にも間に合います。
「アピカルイン京都」は、妙法の送り火を見るための宿泊場所として最高の立地です。
火が消えたあとは、北山通の大渋滞を横目にささっとホテルに帰ればよいのですから!
すぐそばの「松ヶ崎橋」上からは大文字をチラ見することもできます。
(松ヶ崎橋からはホントにチラ見です)
送り火の翌日は、鞍馬や貴船、大原など洛北の観光に行くのもいいですね。
アピカルイン京都は駐車料金も無料です。
この写真はアピカルイン京都から5分くらい歩いたところで撮った送り火です。

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大文字焼きと大文字送り火 どっちが正しい?
京都で「大文字焼き」ということばは禁句のような雰囲気を持っています。
京都人の一部は「大文字焼き」というと無性にいやがります。
「大文字焼きって・・・大判焼きとちゃうねんから」とか言うて。
大文字送り火、五山の送り火というのが現在の公式の呼び方です。
音のない静かな宗教行事ですから、送り火のほうがイメージにも合っていますね。
「焼き」ではなんだか威勢がいいというか騒がしいような。。。
ただし、江戸時代には京都でも「大文字焼き」と呼んでいたという記録があります。
あんまりムキになって「大文字焼きではない!」というのはあさはかで大人げないです。
ことばは変化するもの。
昔は「大文字焼き」が正解で、「送り火」は明治以後に浸透しはじめた呼び方。
「五山」はかなり最近で、昭和以降でしょうか。
公の立場でない京都の地元の人は平気で「大文字焼き」という人も多いですよ。
京都西陣生まれの入江敦彦氏の京都本『京都人だけが知っている』の中にも「大文字焼き」と書かれていました。普通に。
祇園出身の杉本彩さんも「大文字焼き」と呼んでいました。
「大文字焼き」をいやがる人は、わりとここ最近の浅い京都人またはニセ京都人かもしれませんね。
結論としては、
「大文字焼き」も「大文字送り火」もどちらも正しい。
「大文字送り火」が公式。
「大文字焼き」は通称・俗称。
でも、送り火と呼ぶのが無難。
ニュースで「大文字焼き」ときくと、なんか変。
という感じでしょうか。
ただ、「大文字山焼き」というと、ペケです。
山焼きではないので。
ちなみに大文字焼きと呼ぶ行事には次のようなものがあります。
● 秋田県大館市の大文字まつりの鳳凰山大文字焼き。
● 神奈川県足柄下郡箱根町で行われる箱根大文字焼き。
● 静岡県三島市で行われる三島大文字焼き。京都の2倍の大きさだそうです。
● 山梨県笛吹市一宮町の大文字焼き。
● 栃木県佐野市の三毳山(みかも山)で行われる三毳山大文字焼き。
大文字焼きは関東に多いようです。
だから関東の人は自然に大文字焼きと言ってしまうのでしょうね。
井手の万灯呂山で大文字送り火
高さは15m、横幅は18m。
この大文字は「万灯呂山の歴史を守る会」が行っていて、清掃、草刈りや植え込みのお手入れなど準備もたいへんだそうです。
万灯呂山の大文字は以前「探偵ナイトスクープ」でも取り上げられていました。桂小枝探偵が調査しました。

この地は昔は雨乞神事が行われた場所で、松明行列で山頂まで登り、山焼きを行ったそう。
眺望の右端にはなりますが、京都タワーや左大文字も遠くに見ることができます。
普段の眺望も素晴らしく、芝生に座って楽しめるのもうれしいです。
車で山頂まで行けますが、途中離合不可能な細いところが多いです。
が、山頂に近づくと急に快適な道路に変わります。
万灯呂山展望台
所在地 | 京都府綴喜郡井手町多賀 |
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料金 | 自由(夏の夜間は規制があります) |
アクセス | 車:山城多賀フルーツラインから標識がきっちり立っているので迷うことはありません。 |
駐車場 | 無料 |
嵐山高雄パークウェイから五山送り火

嵐山高雄パークウェイでは夜間通行割引が実施され、普通車なら580円で入れます。(2012年の情報)
ベンチもあり、飲み物やソフトクリームの販売もありますので、快適に鑑賞できるでしょう。
大文字展望テラスでなくとも、小倉山展望台からもよく見えます。
なお、大文字を見た後、急いで清滝口ゲート(嵐山のほうのゲート)を出れば、すぐ近くに鳥居形を見ることができます。
広沢池で「鳥居」送り火
広沢池では同時に灯篭流しも行われます。(灯篭流しは7時スタート)
船から次々と灯篭が水面に置かれていきます。

7時の時点ではまだ空は明るいですが、どんどんと暮れていきます。
池の東側にはカメラマンの三脚が50本以上林立します。
その中にはKBS京都のカメラもありました。

児神社では読経の声が響きます。

鳥居の火と灯篭の灯で幻想的な世界が広がります。
いつまでもゆらゆらと流れ漂い続ける様が美しいです。


いつ来ても平安時代そのままのような風景。
佛教大学付属幼稚園前からもよく見えます。
これより道沿いに鳥居に近づくと住宅などに遮られて見えない場所が多くなります。

広沢池の西のほとりの児神社から北へ歩けば、鳥居送り火はどこからもよく見えます。
清凉寺の北側で鳥居送り火
この辺りに見に来るのはほとんどが近所の人々。
きっとKBS京都で大文字の点火を見てから、ぞろぞろと外に出て来るのではないでしょうか。


点火する様子を近くから見ていると、松明の火が激しく動いているのが見えます。
これは他の山と違って、親火から火を移した松明を抱えて走り、燭台状の火床に突き立てて行くというやり方をしているから。

化野念仏寺の参道や、その周辺の空き地、畑、駐車場などからもよく見えます。
写真は瀬戸川の曼荼羅橋。(地図も)
この辺りからは遠〜くに右の大文字の燃えるのも見ることができます。


アクセス:京福嵐山線で「嵐山」駅下車。JR京都駅から市バス28、四条烏丸(阪急烏丸駅)から市バス91で「嵯峨釈迦堂前」下車。
長楽館で五山送り火
円山公園のすぐそばの長楽館。
有名な「円山公園のしだれ桜」もすぐそこです。
長楽館本館自体が京都市有形文化財に指定されていて、家具調度品もたいへん素敵です。
宿泊の方のみですが、通常非公開の「御成の間」に入ることができ、そこは送り火鑑賞の特等席となっています。
長楽館のラウンジからは「妙法」「舟形」が見えます。
※ 小学生以下のこどもは宿泊できません。
》 》 長楽館の詳細を見る
長楽館
所在地 | 京都府京都市東山区祇園円山公園 |
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アクセス | 京阪祇園「四条駅」から徒歩 約10分 |
駐車場 | 屋外 10台 |
吉田山荘で大文字送り火
元東伏見宮別邸の吉田山荘では、8月16日に「精霊を夜空に送る」と題して大文字送り火の鑑賞会が行われます。
吉田山荘からは真如堂の伽藍の向こうに大文字が見えます。
予約が必要です。
食事つき鑑賞コースと食事なしの鑑賞コースがあります。
食事つき鑑賞コースでは、大文字を眺めながら懐石料理をいただきます。
お酒を注いだ塗りの器に燃える大文字を映して飲み一年の無事を祈ります。
料 金(過去の例):食事付鑑賞コース39,800円、鑑賞コース8,500円
詳細はお問合せください。
》 》 吉田山荘
所在地 | 京都市左京区吉田下大路町59-1 |
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アクセス | 市バス「銀閣寺道」下車、徒歩7分 |
駐車場 | 屋外 3台 |
岡崎公園あたりで大文字送り火
岡崎公園のグラウンドからは大文字がこんなふうに見えます。
アランヴェールホテル京都で大文字送り火

妙は見えませんが、大文字、法、船形、左大文字、鳥居は見えるそうです。
なお、最上階13階には「京都の夜景が一望できる展望大浴場」があり人気ですが、京都タワーのほうに窓があるので、湯船に浸かりながら送り火を見ることはできないようです。
》 》 アランヴェールホテル京都の予約状況を見る
アランヴェールホテル京都 宿泊案内と 交通アクセス
所在地 | 京都府京都市下京区五条通室町西入東錺屋町179 |
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アクセス | 地下鉄烏丸線「五条駅」より徒歩2分 |
駐車場 | 有り(1,500円/日) |
KKR京都くに荘で五山の送り火

鴨川には飛び石があって対岸にも渡れます。
荒神橋のところなので、鴨川越しに大文字がよく見えます。正面といってもいい位置です。


鴨川の河原へ出れば、船形も妙法も見えるそうです。
御所は歩いて5分。真夏でも木陰がたくさんありますので、散策にもいいですね。(まあ暑いものは暑いですが)
KKR京都くに荘の場所は、元は久邇宮邸だったところ。昭和天皇に嫁がれた香淳皇后のご実家です。
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KKR京都くに荘 宿泊案内と 交通アクセス
所在地 | 京都府京都市上京区河原町通荒神口上る東入る東桜町27-3 |
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アクセス | 京阪丸太町駅3番出口より徒歩7分 |
駐車場 | 駐車場有り(無料)駐車スペースは20台ぶん |
ホテルハーヴェスト京都で大文字送り火
ホテルハーヴェスト京都さんは京都御苑の南西角の斜め向かい。
お部屋を選べば、窓から御苑と大文字が見渡せます。
毎年、五山送り火の終わったあとは、フロントスタッフが夜中に大文字山に登り「消し炭」を拾ってきて、翌朝宿泊客に渡してくれます。
所在地 | 京都府京都市中京区烏丸通丸太町下る大倉町 |
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アクセス | 地下鉄「丸太町駅」下車4番出口横 |
駐車場 | 駐車場は無料 |